Bike Maintenance FILE#055 ナビを付けよう カイゼン編

あれっ、ナビの取付けは完結したんじゃなかったっけ?

いえいえ、トヨタじゃないけど物事は日々カイゼンが大事。

前回作ったホルダーは純正アタッチメントを利用したのだが、プラスチック製なのがどうも気になる。元々クルマ用のナビなのでバイクで使うとなると紫外線や振動での経時劣化で割れやしないかなって。


で、ネットで探してたらST-300Gというゴリラ用の金物のアタッチメントがあったのでポチってみた。


現物は一枚の鉄板から板金で起こした物で、使えないわけではないが曲げ精度は今一歩だね。


ゴリラは背面に凹があって、純正アタッチメントにはプッシュボタンに連動するツメがその凹に引っ掛かって、ナビ本体が簡単にアタッチメントから抜けないようにするロック機構が付いているのだけど、この板金アタッチメントはツメが板金物で底面から差し込んだネジで固定している。つまりドライバーを使わないとツメのロック/フリーができない構造。

そもそもこのアタッチメントはナビに付けたまま、タッチメントごとナビを取り外す事を想定した製品なので致し方無いのだが、オイラ的にはこれは頂けないなぁ。

アタッチメント本体を車体側にネジ止めしてしまうと出先で簡単にナビが外せなくなってしまうぞ。このままでは使えない。


さて、ロック機構をどうしようかね。外した板金物のツメを見ながら長考。

よし、なんとなく改造案が見えてきたぞ。


改造案を基に作った部品がこれ。

アルミ材で自作したロック金具。


その自作ロック金具をタッチメントに装着。

つまみネジを回すとアルミブロックが前後に移動する仕組み。


そんで、アルミブロックに取り付けたツメが前後するので、つまみネジ

締めればツメがナビ本体をロックし、緩めればフリーになる。

これで簡単にナビ本体の着脱ができる。


ナビをアタッチメントに装着してツメをロックした状態。

ガッチリはまってナビ本体は抜けません。


板金アタッチメントの手直しが終わったら、クランプに固定するためのベースプレートを作らなきゃ。

って事で、5.0mm厚のアルミ板を加工して作成。前回の1.0mm板から大幅に厚みを増したのは、開けた穴にタップを立ててベースプレート自身を取付けネジのナット代わりにするため。そうすればいちいちナットを当てずに済むからね。


ベースプレートに開けたネジ穴にアタッチメントをボルト留め。


電源ケーブルを通すためにベースプレートに設けたケーブルホルダの位置もOK。

これでマウントは完成。


そして完成したマウントをブレスバーのクランプにネジ留め。


ナビ位置も問題無し。

これでパーツが全て金属になったから耐候性はバッチリ。


2015.10.25



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