Blues Mobile Project FILE#017 溶接できないぞ~

実は、エンジンを降ろした時に分かっていたのだが、ドライバー側のエキ・マニ(エキゾースト・マニホールド)にクラックが入っている。

とりあえず、YSMさんがエキマニをエンジンに付けた状態で溶接を盛ってもらったが、「たぶんエンジン掛けたら割れるよ。」との事。

どうもこのクルマのエキマニの材質には亜鉛が含まれていて、いざ溶接するとバチバチと溶接棒がハジかれて溶接が難しいらしい。

うっ・・・・どうしよう。


SPEED NUTSさんの極秘?ルートで国内のUSEDエキ・マニを探してもらったが・・・無い。 

ならば、ネットで本国の部品探しだ~。でも、あるかな~?


・・・で、ありました。本国の旧車パーツのショップに新品が。値段を問い合わせたら、本体が$295で送料が$65だと。高!

そーだ、こんな時こそeBayだ!きっとUSED品が安く出品されているに違いない!と、期待しながら検索開始。

しか~し、クライスラーの360エンジン用のエキ・マニは無数に出品されているが、MONACOと同じ形状のものが、無い。

「MOPAR」、「DODGE」、「SB」、「360」などのキーワードで検索するが、引っかかるのは、ハイフロータイプ?(エギゾーストポートより高い位置で各気筒が連結されているもの)ばかりで、MONACOのような、エギゾーストポート低い位置で各気筒が連結されているエキ・マニが無い。毎日の様にeBayに新規出品があるので、こつこつ検索。

だが、なかなか見つからない。もしかして検索キーワードがダメなのか? そうだ、車名で検索してみよう。マニアであれば「MOPAR」や「360」で通じるが、普通はその部品が元々付いていた車名を書くよな~、なんて思いながら。

じゃあ「MONACO」で検索?マイナーすぎてあるわけないと思ったが、やはり無い。次は何だ?「CHARGER」。結果は・・多数有るがハイフロータイプばかり。う~ん、困った。「IMPERIAL」はエンジンがビックブロックだし、「CHALLENGER」はボディタイプからして、エキマニ形状が違うだろうし。他に車名あったっけ???

そうだ「CORONET」があったな。よし、検索、検索。


ん、形状が似たのがあるな。説明には「74年式CORONETの360から外したと」書いてある。写真からパーツ番号も読める。

YSMさんに電話して「エキ・マニのパーツ番号、なんてモールドされてる?」。YSMさん「・・・・だよ」。

お~ドンピシャじゃん。

写真で見る限り、サビもなくて、かなりきれい。値段は$60で「Buy It Now」。出品者に送料を聞いてみたら$62。迷わず即買い。


待つこと一週間。来たよ、来たよ。


中古品だと思っていたが、サビが無いしネジを締めた跡もない。ガスケットの残骸もない。

どう見ても新品じゃねーか。ラッキー。


クラックを無理やり溶接してもらったエキ・マニとeBay Get品。


eBay Get品の製造日の刻印は1974年5月16日。今から33年前。

そんな部品が普通にオークションに出てくるアメリカって・・・不思議だ。



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