Blues Mobile Project FILE#117 開けゴマ -その2-

さあ、2012年が始まった。

オイラのMONACOも製造から38年、オイラの手元に来てから6年目。無理せずゆっくりイジっていこうかね。


そんな事を言いながら、早くもインパネをバラしてます。


今年最初の作業はキーレス・リモコンでトランクが開けられるようにする事。

「FILE#116 足腰強化 -その5-」でトランクに設置したエアコンプレッサを操作する時に、毎回トランクをキーで開けるのが面倒だったのでね。

現代のクルマならリモコンでトランクを開けるのなんて、当たり前の装備だけど、今から38年前の1974年当時じゃ無理な話しだわな。

よ~し、それなら今日のテクノロジーを駆使してキーレス化しよう。


なんて、たいそうな事を言ってるが「FILE#049 開けゴマ」で取付けたVIPERが持ってるAuxiliary Control(AUX)機能を使って、VIPERのリモコンでトランクが開けられるようにしようって作戦。

そのために配線をイジるのでインパネを撤去。


「FILE#049 開けゴマ」で付けたVIPER本体からはトランク・リリースのための配線が出ていて、リモコンの「AUX」ボタンで操作できる。

そして幸運な事にオイラのMONACOにはグローブBOX内にあるプッシュスイッチでトランクをリリースする純正装備が付いているので、トランクのラッチ部にリリース用のソレノイドが最初から付いている。


と言う事は、VIPERの配線をトランクのソレノイドにつなぐだけで、リモコンでトランクが開けられるようになる。

な~んて、簡単に行くハズが無い。

VIPERの説明書を読むとトランク・リリース用配線はスイッチON時にアース接続。

それに対してトランクに付いてるソレノイドを動かすには+12Vを印加する必要がある。

両者の電気極性が逆になってるから、単純に配線をつないでもソレノイドは動作しない。


そこでトランク・リリース用配線の電気極性を反転するためにリレーを追加。


追加したリレーはインパネ内に取付け。

テスターで確認しながら電源線、VIPERからの配線、ソレノイドへの配線なんかをつないで設置完了。


今回の配線図。

作業前に、こうやって配線図を作って配線色や配線割り込みポイントを事前に整理しておくと、作業時の効率が良いからね。


配線図のグレーの部分が追加した部品。

「Trunk Lid Remote Relay」は電気極性を反転させるためのリレー。

配線を簡単にしようと思えば、このリレーだけで良いのだけど、オイラの性分として、これだけじゃ機能的に不完全。

だって、このリレーだけだと走行中にリモコン操作したらトランクが開いてしまうんだわ。

そこで「Inhibit Relay」を追加。

これはシフト・ポジションが「P」と「N」以外のときにキーレスを操作してもトランク・リリースしないようにするためのリレー。

イジるなら、ここまでやらないとダメだね。

普通、セキュリティの取付はショップにお願いするパターンが多いと思うが、そういうショップって、ここまでやってくれるのかな???


ちなみにVIPERの説明書にはトランク・リリースの配線方法なんて一切載ってない。

配線はクルマの配線図を見て自分で考えろ。あくまでも自己責任って事だね。


作業時間は、

・配線を考えて配線図を作るのに2時間。

・追加用の配線作成とリレーのギボシ加工なんかの事前作業が1時間。

・実際のクルマでの作業が2時間。

の合計5時間。


実際の動作はMoviesで。


2012.01.14


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