Blues Mobile Project FILE#046 唸るデフ -その1-

以前からデフから音が出ていて、アクセル・オンで「ゴー、ガー」と唸り、アクセル・オフでピタッと音が止まったりする。

たぶん原因はデフのピニオン・シャフトのベアリングのガタ。

このガタでピニオン・ギヤとリング・ギヤの歯当たりがブレて、唸り音が出ているのだるろう。


それにピニオン・シールからもデフ・オイルが漏れている。


唸りとオイル漏れを直すにはデフをオーバーホールしなきゃならないんだが、とりあえずは走れるので延び延びになってたんだなぁ。


いかんせん、デフのオーバーホールってかなりの大仕事なんだなぁ。

赤矢印がデフのオーバーホール時に交換する部品。つまりはリヤ・アクスルの全バラシって事だわ。


まっ作業の事を考えるのは置いといて、まずは交換用の部品の手配だ。

MONACOのデフは 8-1/4 って言うサイズで、今のギヤ比はたぶん標準の 2.76 なんだけど、部品としては

2.94, 3.21, 3.55, 3.73, 3.90, 4.11, 4.55 なんてギヤ比のものが売られている。

別にチュ-ニングする訳ではないんだけど、ちょっとだけローギヤード化すればスタート・ダッシュが良くなるなぁ、なんて考えが一瞬、脳裏をかすめる。

3.55 までローギヤード化すると高速巡航が厳しそうだけど 3.21 なら耐えられそうだなぁ。MONACOの純正のTowing Packageは 3.23 だったしなぁ。なんて色々考えた末に 3.21 にする事に決めた。


ギヤ比が決まれば早速オーダーだって事でSummit Racingを見てみたら、あら~バックオーダー扱いになってる。

そこで急遽eBayに作戦変更。


さすがeBay、何でも有るねぇ。すぐに3.21のリング&ピニオンセット発見。

1週間後には部品が手元に届いた。

買ったのはYukon製のリング&ピニオンセット。


リング&ピニオンセットの中身。

本当にリング・ギヤとピニオン・ギヤしか入っていない。


リング・ギヤの手書きの数字は組み付け時の位置出しに使う数値。

刻印は42歯。


ピニオンギヤの頭にもペンで数字が書いてある。

ピニオン・ギヤを組み付ける時のDepthの値で、まずはこの数値になるようにピニオン・ギヤの位置を調整しながらデフ・キャリアに組むらしい。

刻印は13歯。


こんな感じでデフ・ケースの中で噛み合うんだな。

リング・ギヤの中心から少しズレた所にピニオン・ギヤの中心が来る。

でもリングの刻印の42歯とピニオンの刻印の13歯で計算するとギヤ比は 3.21 じゃなくて 3.23 なんだよな~、何でだ?


もう一つ部品を手配。

交換用のベアリングやシール一式。

デフ・キャリア周りだけのベアリング/シールのキットは色々なサイトで見かけるが、ホイールベアリング/シールまで含んだ至れり尽くせりのキットはSummit Racingでしか売っていないので、Summit Racingから購入。


さぁ、交換部品も揃ったところで、一念発起してオーバーホールに着手!

と言いたいところだが、やっぱりデフのオーバーホールは素人の拙者には手に負えない作業だな。


己の限界を超えた作業はクルマを壊すだけなので、クライスラー車が超得意のESEさんにお願いする事にした。

ESEさんのファクトリーは停まっているクルマが、いかにもって感じでグ~だね。



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