Blues Mobile Project FILE#143 ホース交換

エンジンルームのバキュームホースをチョイト曲げると、この通りヒビ割れだらけ。

この前のキャブのオーバーホールの時に発見してしまった。

バキュームホースが硬化しているのはわかっていたのだが、こんなに酷く

なっているとは・・・迂闊だった。


バキューム・リークする前に、とっとと交換しなきゃ。


エアクリーナーを外すとバキュームホースの全貌が見えるが・・・

あちゃー、ホースがありすぎだよ。

何でこんなにホースが多いかと言うと、74年から始まった排ガス対策の仕掛けが

バキューム圧を使っているからなんだな。

まあ、オイラ的には電気仕掛けよりマシだと思ってるが。


おっと、話しが逸れてしまった。

それで、今回交換するのは数あるバキュームホースの中でも太いヤツ。

・ブレーキ・ブースターバキューム・ライン

・クランクケース・ベンチレーション。PCVね。

・キャニスター・パージ・ライン

・ボウル・ベント・ライン


それと・・・

・クルーズ・コントロール・バキューム。


こんなところかな。


ホース交換は古いホースを抜くわけだが、なかには張り付いて抵抗するヤツがいる。

そんな時は、ちからまかせに引っ張らず、ピッキング・ツールを差し込んでホースの

張り付きを剥がしてやれば、すんなり抜ける。

特にホースの差込みがプラスチック場合は、割らないように慎重に。


しかし、ピッキング・ツールでも張り付きが剥がせない頑固者がいる。

そんなホースは差し込みの所を切ってしまおう。


交換のために用意したバキュームホース。

耐油性のホースで、太さは内径が 1/2、3/8、5/16、もろもろ。


外したホースと同じ内径のものを選んで、同じ長さにカットして付け直す。


これだけホースを用意してもフィッティングと太さが合わないものがある。

キャニスター・パージ・ラインがその例。

5/16のホースでもゆるい。


そんなときは、有り合わせのホースと異径ホースジョイントを使って

ホースを作ってしまう。


おっと、チャコール・キャニスターに刺さっているフューエル・タンク・ベント・ラインを

忘れてた。これも交換。


ところで、チャコール・キャニスターは日本車を含め、今のクルマにも付いている。

チャコール・キャニスター自体は、ガソリンタンクや、キャブのボウル(フロート室)

の中で気化したガソリンを集めてインテーク・マニホールドから吸わせて燃やして

しまおうって装置。

いったい、どんな造りになっているのだろう?

何か気になるので外してみよう。


これがチャコール・キャニスターの底。

むちゃくちゃ汚れているがフィルターがハマっている。


汚れたフィルターをめくってみると・・・何やら黒いツブツブが。

これがチャコール=活性炭だ。

絶対に40年前の活性炭だ。果たして今も機能しているのだろうか?

でも、これ以上分解できない。


チャコール・キャニスターは中途半端だが分解できないので、

そっ~と元に戻しておこう。


今回交換したバキュームホース。

やはり、エンジンに近いホースほど熱でアオられるからか、劣化が激しい。


本日の教訓「ホースの劣化は見た目じゃ分からん。触って曲げて確かめよう」


作業時間は2時間。


2014.03.09


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