Cadillac Maintenance FILE# 03 エンジンコンディショナー

最近どうも発進時の最初の一発の吹け上がりで「ググッ」と一瞬引っかかるような感じがあるのと、空吹かしでアクセルON/OFFを素早く繰り返すとアクセルOFFした瞬間に一瞬エンジン回転が落ち込むことがある。IACかEGRバルブかな、などと思いつつもエアクリーナ交換の時にインジェクタ周りが茶色く汚れていたのを思い出した。インジェクタが汚れているならIACも汚れているだろうと思い、ダメ元覚悟でスロットル周りをクリーンアップするケミカルを試してみた。


使ったのはワコーズのエンジンコンディショナー。


まずは説明書通り、十分に暖気する。その後は「スロットルボディにつながるパイプを外してスプレーする」と書いてあるが、TBIにはパイプなんて無いのでエアクリーナーケースの蓋を開けエレメントを外し、スロットルボディーにスプレーする。

このときエンジンは止めておき、泡だらけになるぐらい思い切りスプレーする。2~3分待ってからエンジン再始。最初はエンジンがグズるが、アクセルを煽っていればそのうち安定する。 

次はエンジンを回しながらのスプレー。

「エンジンは2000RPM」と書いてあるのだが、一人で作業なので適当にスロットルワイヤーを手で引っ張りながらバシバシとスプレーしていく。


スプレー1本を丸々使い切ると、茶色かった各部品がかなり綺麗になった。


真上から見たところ。


効果のほどは?

これは効果絶大!アクセルペダルの動きがすごく軽くなって、発進時の吹け上がりも実にスムース。「ググッ」と一瞬引っかかる事も無くなり、空吹かしでのアクセルON/OFFにもエンジン回転がキッチリついてくる。費用対効果は◎。


エンジンルーム内でスロットルを開ける時のコツ。


スロットルワイヤーが引っかかっているスロットルボディのリンケージを手で動かせば良いのだが、TBIはエアクリーナの真下にリンケージがあるのでエンジンが熱い時には作業しにくい。

そこでオートクルーズのサーボモーターの蓋を外し、その中のプーリーを手で回せば楽にスロットルを開けられる。



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