Blues Mobile Project FILE#066 足腰強化 -その3-

足腰強化の次なるターゲットはフロント周り。

まずは基本のショックアブソ-バ交換とまいりましょう。


これがショックアブソ-バのアッパー側のマウント。ネジ1個で固定されていて、とってもシンプル。

GM車と同じだね。


おっと、いきなり専用工具の登場。

マウントのナットを緩める時に、芯のシャフトが共回りしてしまうので、こういった専用工具があるんだわ。

Lisle製の工具で、銀のロング・ナットがシャフトの先端の凸にハマってシャフトを固定しつつ、黒いソケットでナットを回す。

たかがナット1個だけど、固着が酷いと専用工具を使っても緩みません・・。

でも、オイラのMONACOはすんなり緩んだ。


ショックアブソーバの下側のマウント・ネジも外して、ショックアブソーバを縮めて(人力で縮める!)、車体から引き抜く。このへんはショックアブソーバがロアアームを貫通しているGM車と造りが違うね。


ハイ、ショックアブソーバが外れました。

あっ、ローターを外してるのはハブベアリングのグリス入れ替えのため。「FILE# 62 軽めの整備」で運転席側だけしかグリス入れ替えしていなかったもんで・・・。


あれれっ、コイルスプリングが無いぞ!どこへ行った!

な~んて、ボケてみました。この年代のクライスラー車のスプリングはトーションバーなのでコイルスプリングは無い。なのでアームまわりが寂しいぐらいにサッパリ。


新旧部品比較。


青いショックアブソーバが交換用の新品。

これはMONROE製のごく普通のベーシックなタイプ。個人輸入なので値段もかなり安い。

ショックアブソーバは消耗品だから、定期的に交換すれば安いので十分。


白いショックアブソーバが今まで付いていたもの。

ブッシュのヘタリ具合がそんなにひどくないので、新車時のオリジナル品から交換されてるっぽい。マウントのネジがすんなり緩んだのは交換していたからかな。

ちなみに刻印を読んだけどメーカーは判らず。でも白いからMONROE製かも。


続いてスタビ・リンクの交換。

見ての通りブッシュはヒビ割れてる。コイツは新車時から交換されてないな。


スタビ・リンクも構造自体は簡単なので見た目には交換は簡単そう・・・と思うと大間違い。

必ずと言っていいほどスタビ・リンクのネジは固着してるので力勝負の作業。

おまけに、MONACOのスタビ・リンクは真ん中のパイプが雌メジになっていて、上下両方からボルト締め。

どうやってバラすんだ??

よく見ると、パイプの中央に凹みがあったので、そこをモンキーで咥えて共回りしないようにしておいて、ボルトを緩めた。


外したスタビ・リンク。

ブッシュは壊死してる。まあ、35年も経てば仕方ないか。


新品のスタビ・リンク。

メーカーは社外品のSPICER。ブルーのブッシュはウレタンっぽいけど普通のゴム。

SPICER製のスタビ・リンクは構造がオリジナルと違い、貫通ロング・ボルトとナット。

GM車だと最初からこの構造なんだけどね。


ショックアブソーバとスタビ・リンクを取り付けて片側の作業完了。

当然、反対側も同じ作業。


作業時間は・・純粋にショックアブソ-バとスタビ・リンクの交換なら、すんなり行って片側1.5時間てところ。

でもって、交換後の乗り味は?

う~ん、「フワフワ」が「シットリ」に変わった。いい感じだね~。


2009.11.15 



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