Blues Mobile Project FILE#074 スピード・アップ

スピード・アップ と言っても、パワーウィンドウの話し。


オイラのMONACOにはファクトリー・オプションのパワーウィンドウが装備されている。

助手席ドアのPWは、助手席ドアのスイッチの操作では結構速くロール・アップ/ダウンするのだが、運転席ドアの集中PWスイッチから助手席ドアのウィンドウを操作すると、いまいちウィンドウの動きが遅い。

何故だ?


今回は、その原因分析と対策を行おう。


まずは、原因分析。

下はMONACOのパワーウィンドウの配線図。左側がオリジナル配線。

この回路を見て、すぐに思ったね、モーター駆動用の電源を遠くから引っぱり過ぎだよ、ってね。

バッテリからのPW電源が運転席ドアの集中PWスイッチを通って助手席ドアのPWスイッチに行って、そこからPWモーターまで行っている。リレーも入ってないし。


そこで対策。

助手席ドアに来ているACCにリレーを咬ませてモーター駆動用の電源にして、転席ドアの集中PWスイッチからは、そのリレーをコントロールするようにすればいいんじゃない。

そうすれば、モーター駆動用の電流が長~い配線やPWスイッチの貧弱な接点を通る事が無くなるので、効率良くモーターに流せる。

お~、完璧な対策だ。


でもって、右側の図がオリジナル配線にモーター駆動用の追加リレーを割り込ませた回路。

助手席ドアPWスイッチとモーターの間にモーター駆動用電源を制御するリレーを追加する。

リレーはロールアップ用、ロールダウン用の2個使い。モーターを回すので、リレーの接点定格は30A、

回路は5極タイプを使用。

えっ、電気を通すだけなら4極タイプのリレーでもいいんじゃないかって?

いやいや、4極リレーじゃダメなんだ。PWスイッチを押していない時はモーターの両方の配線をアースに落とす必要があるんよ。両方の配線をアースに落とす事でモーターにブレーキを掛けてるからね。


では早速、対策の実行。

助手席ドアの内張り剥がしに掛かりますか。


MONACOのドアパネルは上下2分割タイプ。

先に上半分を外す。


続いて下半分を外すとドアの骨格が現れる。

防水ビニールは新車時からの純正品だと思う。


対策の追加リレーは、できるだけ配線が短くなる様にドア・オープナー下に設置。


追加リレーの拡大図。

アメ車のドアは厚みがあるから、取り付けスペースの確保には困らない。

あとは内張りを元通りに戻すだけ。


オイラのこだわり。

配線加工はギボシ端子を使い、芯線はカシメた上から半田付けする。

車体に張り付いている配線だと結構面倒な作業だけど、後々の接触不良を防止するためにはコレが一番。

エレクトロタップとかはオイラ的には論外。


作業時間は追加リレーの事前の配線加工に1.5時間、クルマへの取り付けに2.5時間の計4時間。


結果はバッチリ。

助手席ドアのPWスイッチで操作したときのウィンドウのロール・アップ/ダウンが速くなって、運転席ドアの集中PWスイッチからの操作でも同じ速度でロール・アップ/ダウンする。快適、快適。

運転席ドアにもリレーを追加するかな。


2010.01.11 


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